健康コラム

保険が使える禁煙外来で、無理のない禁煙を!

喫煙者の脳卒中による死亡リスクは1.7倍

喫煙は、肺がんや動脈硬化をひきおこし、死に至るリスクを伴うと言われています。例えば虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症等)や脳卒中の死亡リスクは、非喫煙者に比べて1.7倍という報告もあります。また「受動喫煙」による健康へのダメージなど、喫煙の悪影響は測り知れません。

今年(平成22年)10月1日からタバコの価格が、大幅に値上がりました。これをきっかけに禁煙にチャレンジしてみませんか?

禁煙に必要なのは、「強い意志」というのは昔の話。タバコに含まれるニコチンは依存性が高く、また喫煙が習慣化していると、「食後の一服」「口寂しい」などの「心理的依存」も加わるため、「強い意志」があってもなかなか禁煙できないケースが多いのです。こうしたことから止めたくても止められない喫煙習慣は、「ニコチン依存症」といい、治療が必要な病気です。

 

禁煙外来の流れを知ろう

禁煙外来は、初診で次の用件をチェックします。

1. あなたは禁煙を望んでいる。

2. 喫煙年数×1日喫煙本数が200本以上。

3. ニコチン依存症診断用のスクリーニングテスト(TDS)が5点以上。

4. 治療方法に関する文章を読み、治療に関して承諾する。

これらに当てはまると、公的医療保険が適用され、医療費の負担が軽減されます。

公的医療保険を使った禁煙治療には、飲み薬による治療と貼り薬による治療があり、飲み薬では12週間、貼り薬では8週間が保険の適用期間とされます。通院は通常2週間に1回です。

毎回の診察では、息に含まれる一酸化炭素の濃度から、体内中のタバコに含まれる有害物質の量を測定し、それを元に禁煙状況に応じたアドバイスや、禁煙補助薬の処方をいたします。

当医院では、新しい飲み薬「チャンピックス」も処方しています。従来の薬は、タバコの代わりにニコチンを補給し、イライラなどの症状を軽減させますが、「チャンピックス」はニコチンを含まず、ニコチンの依存性を抑え、タバコをおいしいと感じにくくする効果があります。

 

禁煙に成功するコツは……

禁煙治療中は、タバコを吸いたくなる離脱症状(禁断症状)が出てきます。それを克服するために、次のことを心掛けましょう。

● 家族の中に喫煙者は?家族の中に喫煙者がいると、一人だけ禁煙することは難しいものです。家族一緒に禁煙に取り組むようにしましょう。● 外出先での飲酒は控える禁煙期間中から少なくとも半年間は、宴会などへの参加は避けましょう。飲酒が引き金で、禁煙に挫折することは少なくありません。ご家族の助言がもらえるご自宅での晩酌は結構です。● 「タバコを止めると太る」というのはホント?特に女性の中には、太りたくないことを理由に禁煙しない人もいますが、禁煙が直接的理由で太ることはありません。● 口寂しくなったら……するめや昆布のようなカロリーの低いものを噛んだり、運動や人と話をするなどで気を紛らわせるのも一策です。

あなたの禁煙外来への一歩が、あなたとご家族の健康に役立ちます。当医院は、禁煙したい「あなた」を丁寧にサポート致します。