健康コラム

脳卒中_1[脳梗塞]

季節の変わり目は、「脳梗塞」注意報!

激しい気温の変化は、血管にも影響が大きい

脳卒中は、寒い冬に起こりやすいと思っていませんか?実は、寒い時期だけでなく、季節の変わり目も注意が必要です。季節の変わり目は、気温差が激しい日が多く、体にかなりの負担がかかるといわれます。特に体力がない高齢者は、季節の変わり目は要注意。

では、脳卒中とはどんな病気なのでしょうか? 脳卒中は、脳の血管が詰まったり、血管が破れたりして脳に血液が届かなくなることで、半身が麻痺したり、言語障害などが起こる病気です。タイプとしては、脳の血管が詰まる「脳梗塞」、脳内の血管が破裂する「脳出血」、「くも膜下出血」があります。その中でも最近は、「脳梗塞」が、約7割を占めるようになってきました。

脳梗塞の原因のほとんどは、「動脈硬化」によるもので、食事、喫煙、飲酒、感染症、ストレス、運動不足などがかかわっているとされます。

 

あなたは大丈夫? 脳卒中予備軍では?

脳卒中の恐さは、突然、発症する点です。ただし、脳卒中を発症する人には多くの共通点がみられます。下のチェック表で、脳卒中予備軍に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

例えば血圧が高めな方。血圧が高い(高血圧)と、脳の血管に強い圧力がかかるため、脳の血管が詰まったり、破れたりする危険性が高まります。また糖尿病を患いながらそのままにしている方も危険です。高血糖状態になり、全身の血管がもろくなり、脳梗塞になる恐れが高まります。

脳卒中予備軍の項目に多く当てはまる方は、要注意です。ご自身で出来ることは(例えばタバコや飲酒は控える、過食はしない。有酸素運動をするなど)、少しでも解消出来るよう努力し、日頃から規則正しい生活を心がけましょう。

 

お年寄りの方は不整脈に注意

高齢者の方は、脳卒中予備軍に当てはまらなくても、十分な注意が必要です。脳卒中の原因の一つである「心房細動」(不整脈の一種)を起こすことが多いからです。

ふだん、心臓は規則正しく動いていますが、何らかの障害が起こり、脈のリズムが乱れることがあります。これを「不整脈」といいます。その一種である「心房細動」は、左心房がけいれんするように縮むため、心房全体が小刻みに震え、心房が正しく縮んだり、広がったりすることができなくなるため、血栓(血のかたまり)ができやすくなります。血流などで血栓が脳に運ばれると、脳の血管を詰まり脳梗塞になる恐れが高まるのです。

胸がもやもやする、胸が痛い、めまいがするなどの不整脈の症状を感じたら、すぐに受診しましょう。

 

脳卒中の前ぶれを見逃さず、すぐに病院へ

脳卒中には、次のような初期症状が見られます。脳卒中の最もか効果的な予防法は、この初期症状を見逃さないことです。

こうした症状は、数分から数時間と一時的に症状が見られても、消えてしまうことがあります。そのため脳卒中の前ぶれ(一過性脳虚血発作)を見逃してしまうことに……。しかし前ぶれの後に、約30%の人に脳梗塞が発症するといわれています。

「脳卒中の症状かな?」と疑わしい場合でも、すぐに受診されることをお勧めします。血管が詰まったり、出血して脳細胞が酸欠状態になると、数分(4分ほど)で脳細胞が壊死(えし)し始めます。死んでしまった脳細胞は元には戻りません。

対処が遅れれば遅れるほど、重い後遺症が残ってしまうのも脳卒中の恐さなのです。脳卒中で寝たきりになったり、最悪の場合は死に至る危険性もあります。

脳卒中は、普段から定期的に受診することにより防げる確率の高い病気です。ちょっとでも不安を感じたら、お気軽に当医院にご相談ください。